草木染めの原材料は面白い!!ラックカイガラムシでピンクに染める
みなさまこんばんは。本日2度目のご来店をいただきましてありがとうございます。SHOP HIMALAYAN のマスミンです。当店の草木染めと分類されているバッグでピンク色の染料について
以前より気になっていました・・・
と、言いますのも、ラックという虫を使った染料と聞いていたからです。
虫で染める??
もしかして虫をグラグラ煮出す???
と恐ろしい想像が頭に働き、以前マルシェで草木染めをちょっとご存知と思われるお客様に質問されたところ、
虫ですと答え、
ちょーーーーードン引きされ、そのまま嫌な顔をされて立ち去られた苦い記憶が・・・
うまく説明が出来ないゆえのこの失敗。
これは調べるしかない!!どうなっているのか!!
虫をプチプチした結果、こんな優しいピンクになっているのか?!
さて、ここまでの話で引かれている方、もう少しお話にお付き合いくださいね。
ラックカイガラ「ムシ」の染料はネムの木にできるムシの巣と樹液が固まったもので、見た目は石のようなんだそうです
ラックカイガラムシの巣は、ちょうど竹輪のような大きさで木の枝に巻きつくようにできていて、何千、何万のコンマ5ミリにもならない小さな虫たちが集まり作った濃い臙脂色をした家となります。
ラックの名前の由来はインドの古語サンスクリット語で「無限」とのこと。無限に集まった虫のことなんでしょうかね。
英語のニス塗料を表すラッカーの語源は、このラックのことだそうです。
ラックの巣に含まれている赤い色素を摘出、染に利用しますが、この色素はなんと食用になり無害。
古くは薬として珍重もされていた記録もあるそうです。
日本のかまぼこの赤い色には、今でもこのラックの赤が使われており、日本人にとってはなじみの色だそうですが、知ってました?!
赤色の食品が目にとまったら、是非原材料名を見てみてください。
「ラック」「ラック色素」と書いてあればラックカイガラムシから、取り出した赤色の食用天然色素が使われているそうです。
カニ蒲鉾、イチゴ牛乳、アンパンや団子などの餡、お菓子やアイス、ゼリーにジュースにキャンディー、ジャムに明太子、ハムやソーセージなどなど、
赤っぽい食品を手に取ってみれば、いかにこのカイガラムシ色素が身近な存在であるかがお分かり頂けるかと思います。
もちろん、食用として十分に安全が確認されているからこそ、たくさん使われているわけです。
ぎょえーーーカンパリオレンジ大好きなんです。同じ染料だったとは
ということで、身近になってきましたラック虫のお家。